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2003年04月23日

結納

≪結納とは
 結納とは、古くから日本にある婚約の儀式で、もともと「ゆひのもの」といって、両家を結びつけるという意味の言葉からきています。「ゆひのもの」とは本来、両家が結婚を祝って飲食をともにする時の酒肴のこと。今は結婚生活のスタイルも多様化していますが、昔の日本では「女性が男性の家に入る」という考え方が主流でした。(私には納得し難い話です。現代で良かったわ。…。)結納でふたりの婚約は正式なものとなり、女性はこの儀式のあと、嫁入りの準備をはじめました。 結納品に今もするめやかつおぶしなどの食べ物が入っているのはそのためみたいです。結納品の数は9品目か7品目が多く、割り切れないようにという意味で奇数に設定されている。値段は水引など飾りの豪華さで異なり、1万円〜10万円くらいと幅がある。結納品は、結納専門店やデパートや式場、ホテルで購入できます。それぞれの両親に考え方を聞いて、両家のバランスをとっておくのがベターでしょう。うちは完全に旦那の親任せでしたが。
 結納品にはすべておめでたい意味の当て字がつけられていて、長熨斗(ながのし:熨斗鮑(のしあわび)は長寿の象徴とされていることから、鮑の肉を干して長く伸ばしたもの)、御帯料(おんおびりょう:結納金の包み。女性からのものは「御袴料(おんはかまりょう)」)、末広(すえひろ:白い扇子一対(2本)。末広がりに開く白い扇に、「純白無垢」と「末広がりに幸せに」という思いが込められている)、友白髪(ともしらが:「友志良賀」とも書く。白い麻糸を白髪に見立てたもので、「ともに白髪になるまで丈夫で仲睦まじく」という願いが込められている)、子生婦(こんぶ:「よろこぶ」に通じる一品。また「子生婦」と書くことにより、「子宝に恵まれるように」という意味も込められている。「子布婦」と書くことも。)、寿留女(するめ:するめは昔から祝い事にはつきものの酒肴品。「するめのように長持ちする嫁になってほしい」という意味がある)、勝男節(かつおぶし:「勝男武士」「松魚節」とも書き、「強い男に」という意味が込められている)、家内喜多留(やなぎたる:柳の酒樽のことで、「家内に喜びが多く留まるように」という願いが込められている。実際に朱塗りの酒樽を贈る地方もあるが、一般的には「酒肴料」として現金を包む。そのまま「柳樽」と書くことも)等。
 昔は仲人が両家を往復して結納品を取り交わすのが一般的でしたが、今では、一堂に会して行われることが多くなっている。場所は双方が相談して決めればどこでも構わないが、結納を受け取る側(女性宅)で行う場合が多いみたい。うちも私の実家でしました。最近は挙式を予定しているホテルや式場で行ったり、レストランなどで会食形式で行う場合も増えているみたいです。家で行う場合は結納式のあと、手料理や仕出しなどでそのまま会食に入るか、レストランや料亭などに出向いて会食を行う場合もあるらしいです。
 一般的な席次は、床の間を正面に見て右側、あるいは入り口から遠い位置が上座。床の間に結納品を飾り、上座に男性側、対面に女性側が、床の間に近い順に父親、母親、本人と向き合って着座し、下座に仲人夫妻が座るみたいです。ただし地域や会場によってさまざまなパターンがあります。
 式場やホテルなどで結納を行う場合は、会場の担当者がアドバイスや進行の手伝いをしてくれるが、女性の家や料亭などで行う場合は、全員が儀式の段取りを把握した上で進めなくてはなりません。女性の家で行う場合は、手料理や寿司などをとってもてなしをするみたいです。うちは、近所の料亭に出席してくださった方皆でお昼を食べに行きました。

≪結納当日(日記より)
 昨日の雪が嘘のように晴れて、いいお天気。さすが大安(笑)。そしてうちの家には朝から落ち着かない人達が6人と1匹(犬)。なんだかみんなそわそわしてる。
  11時に始めると親戚に連絡していたんで、10時半には親戚が集まりだした。結納といっても、あたし達の場合は結婚式までに日がかなりあるんでせっかくだから親戚を呼ぼうということでたくさんの親戚に来てもらった。おじいちゃんの本家、おばあちゃんの本家、お父さんの弟、お母さんのお姉さん、そして彼と同じ市に住んでいるおばあちゃんの妹。あたしの家族も入れたら全部で11人。親戚が来る度にあたしは玄関までお出迎え。「本日は遠いところ、わざわざありがとうございました。」と(この時点で相当消耗…)。
 11時前に彼と両親が見えた。結納っていうのは、男性側が結納の品(9種類の品物+婚約指輪、結納金等)を持ってくるんだけど、それを飾る間は喋らないのがしきたりらしい。もくもくと飾り続ける彼のご両親。そして半分邪魔をしている彼(笑)。あたしは結納のお飾りなんて初めて見たんだけど、びっくりした。品は全部お雛様の箱みたいな大きな箱に入ってきて、その量や大きさも半端じゃない。親戚もみんなびっくりしていた。西に行くほど豪華になるっていうのは本当だったんだ。
 飾り終わった後、皆座って彼のお父さんが結納の言葉を言い、あたしのお父さんがそれを返し、そして結納の品を書いた目録をあたしが確認するんだけど、その目録は全部漢字で書かれていて、予習をしていなかったあたしは全く読めなかった(苦笑)。ハハハ。もともと漢字に弱いあたしです。「………。確かに戴きました。」と、それしか言えなかった(笑)。そして婚約指輪を貰った♪うふふ。ダイヤなのですよ。ダイヤ♪ ちっちゃいけどネ。彼に左手の薬指に入れてもらった。8号で作ってもらったんだけど、太ってたらどうしよう!??って相当不安だったけど、無事入りました。よかったです。お茶菓子を食べながら、親戚の紹介をし、お昼は皆で料亭に食べに行った。
 昼食では和やかに会が進み、結構楽しかった。お食事も美味しかったし。あたしは妊娠中なんでお酒は飲めなかったけど。おじさんとかも機嫌よく話してくれたし。よかったよかった。

≪婚姻届(日記より)
 食事を食べてから親戚は各自解散してもらい、彼と彼の両親はうちに来てもらい、婚姻届を書いた。婚姻届ってすんごい薄い紙なのよね。後ろが透けてみえるくらいの。こんなんでいいのか?って思うくらい。そしてそれにあたしの旧姓最後の名前を書き、最後の旧姓の判を押し、婚姻届は完成(彼は事前に自分の分は書いてあった)。彼と両親が帰ってすぐに市役所に提出してくれるらしい。でもなんだか全然実感が湧かない。すぐに間違えて旧姓で名前を書いてしまいそう…。
 夕方4時頃、彼から無事婚姻届を出しましたと報告の電話があった。あたしもついに人妻になってしまった。なんか全然実感沸かない割には変な感じがする。なんか上手く言えない。

≪結納返しの品物(日記より)
 昨日の疲れか、うちの家族は全員お疲れモード(苦笑)。朝は親戚に気を使い、昼間っから飲めない酒を飲み、オナカいっぱいになるほどご飯を食べたからだ。朝ご飯を食べたモノの、お父さんはソファーで寝てるし、お母さんもしんどそう。あたしもなんだか胸のあたりが気持ち悪くて午前中ずっとごろごろしていた。 
 昼からは結納返しの品物を見に行った。婚約指輪を貰ったから、それの1/3〜1/2の金額の物を返すらしい。彼、いやいや、旦那(笑)にリクエストを聞いたところ、時計がいい(それも実用的なやつ)って言われたんで、お目当ては時計。でもやつに似合ってあたしが気に入るってなかなか無いのよね。だって旦那はあんまりファッションに興味がないからね。どんなのがいいって主張したこと無いからいつもあたしが好きな格好をさせている(笑)。そういえば、3年半も付き合っていながら好みは知らないなぁ…。ちょっと問題あり?!!


≪結納返し(日記より)
 結納返し。旦那にあげる時計と、旦那の弟にあげるポーターのお財布を持って、旦那の実家へ両親と共に車で向かった。旦那の実家に着いて、30分くらいお話をした後、お昼ご飯を食べるお店へ向かった。お店にはもう旦那の親戚がたくさん来ていて、めちゃくちゃ緊張してしまった。なんか、簡単なお食事をしながらの顔合わせだと聞いていたけど、これは披露宴だ。絶対に(笑)。だって、旦那とあたしが上座で2人並んで座り、後の人は皆並んでのお食事。あぁ〜あ、見せ物みたい…。ま、いいけど。
 お食事は、とても美味しかった。でも量が多すぎてあたしは全然食べれない。旦那のお皿にどんどん入れてあげた(笑)。親戚の人達は、あたしがお嫁に来たことを喜んでくれているみたいで、特におばあちゃんなんか、嫁さんどころか曾孫まできてくれて、よよよ(涙)…という感じだった。なんだか歓迎されてる気がした。ちょっと嬉しかった(単純)。
 お食事会も無事終わって、あたしの両親は帰ってしまった。あたしは旦那の実家に一人取り残されてしまったのがなんだか心細かった。旦那はというと、遊びに来た従兄弟との話しに夢中で、あたしはお呼びでない(怒)。仕方がないので、お義父さん、お義母さんとお話してた(これが結構効きました…)。夕方にはすっかり疲れてしまい、その後は旦那の部屋でずっと寝てしまっていた。結局この日はご飯の手伝いをしなかった。ハハハ…失格?!!

投稿者 yuriko : 2003年04月23日 23:01

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コメント

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投稿者 HsvsRsvsesv : 2010年03月31日 21:43

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