« 聖歌隊 | メイン | 腹水 »

2006年01月10日

セカンドオピニオン

あーちゃんの病院でセカンドオピニオン外来ができた。最近では当たり前の患者の権利と認知されてきたセカンドオピニオン。大人の病院ではセカンドオピニオン外来を設けている病院も増えてきたけど、小児専門の病院ではまだあまり進んでいないんじゃないのかな。私が知らないだけかもしれないけど。小児専門病院と言えば大概が赤字経営。苦しい経営の中での患者集めの一環だろうけど、だけど本当に有り難いと思う。

私は長い間、十分なインフォームドコンセントさえあればセカンドオピニオンの必要はないと思っていました。でも違いました。十分なインフォームドコンセントは絶対条件なんです。これが十分にできることは最低ラインのことなんです。その上で、最良の治療を受けるためにセカンド、サードと医師の意見を聞くことが必要なんです。こういうことに気づいたのは、再発治療が上手く行かなくなり、先が見えてしまってからです。あーちゃんの発症当時、そんなこと誰も教えてくれませんでした。本当なら発症してすぐに動かなければいけなかったのに。幸い、あーちゃんは結果はどうあれ、本当に良い治療を受けることができました。再発後に何件かセカンドオピニオンをしましたが、今の病院の医師達の方針があーちゃんには日本で一番いい治療だと言われました。こういうことがもっと初期に解っていれば、もっと主治医を信頼できていたと思います。

医師が信頼できなければ大切な子供に厳しい治療を受けさせることはできません。ガン治療は中途半端な気持ちでできるもんじゃありません。その子のこれからの一生が大きく変わる大きな問題です。早い段階で主治医を信頼する為にも、セカンドオピニオンは必須です。命に関わることでも妙に慎み深いこの社会、世の中が変わっていかないと助かる命も救えなくなってしまいます。大きな病気に罹った時は、診断を受けたら次はセカンドオピニオン、という流れが当たり前になりますように。


投稿者 yuriko : 2006年01月10日 18:18

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://tonton.s3.xrea.com/at/mt-tb.cgi/179

コメント

コメントしてください




保存しますか?