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2004年11月10日

3歳児と死

潟の地震で被害にあった皆川さん親子のニュースが流れたのをかーるは私の実家で見ていて、私の祖父の失言にとても傷ついてしまったらしい。そして優太くんだけが助かったことが自分の今の状況と重なってしまったみたいで、「僕のお母さんはどこでいるの?」と聞いてきたらしい。あーちゃんの病院であーちゃんと一緒にいるから大丈夫よって言ってフォローしてくれたらしいけど、もしかしたら僕のお母さんも死んでしまったのではないかと思ってしまっていたらしい。旦那の実家に行った時、おばあちゃんと公園に行くと、たまたま若いお母さんと女の赤ちゃんが来ていて、そのお母さんはかーるとよく遊んでくれたらしい。で、お母さんが赤ちゃんと一緒に帰ろうとした時、かーるはそのお母さんの足にしがみついて「行かないで、僕のお母さん」と泣いたらしい。その辺のことを聞いて、かーるに電話で話をしないといけないと思って今日電話をした。かーると電話を代わると、嬉しそうな声が飛び込んできて「お母さんどこでいるの?」「お母さんは何してるの?」と。「お母さんはあーちゃんの病院でいるよ。毎日あーちゃんにご飯食べさせたり、おしめ替えてあげたり、ねんねさせたり、あーちゃんのお世話してるのよ」って言うと、「そっか、あーちゃんのお世話してるのか」と、納得したみたいで、「じゃーね、バイバーイ!」って。電話の後のかーるはすごく落ち着いてたらしい。やっぱりあのニュースを見てかーるなりに「死=いなくなってしまう、会えない」と、感じたトコがあったみたいで、お父さんはたまに会いに来てくれるから死んでないけど、お母さんやあーちゃんは会えないから死んでしまったんではないかと思っていたみたい。真優ちゃんが亡くなっていたことはあーちゃんと重なるといけないからかーるには内緒にしてたらしいけど、やはりどこかで見聞きしてしまったみたい。実際に直面した訳じゃないけど、このくらいの子はこういう疑似体験をすることもあると言うし。かーるが本当に「死」というものを理解しているかどうかは分からないけれど、この年で自分と違う人の上に起こった出来事を自分と重ねて不安になるってことは感受性が強いんだろうなぁ。って、うーん上手く表現できない…。かーるが不憫だとは思いたくないけど、もの凄く複雑です。
皆川さん母子のご冥福をお祈りするとともに、幼い優太くんのこれからの人生にたくさんたくさん幸せが舞い降りますように。被災された方々が1日も早く日常を取り戻せますように。

投稿者 yuriko : 2004年11月10日 00:14

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