このまま化学療法を続けて脳内出血が致命的になるか、化学療法を止めて腫瘍の増大による圧迫で脳死状態になるか、どちらにせよ、近い将来あーちゃんは神様の元へ帰っていくことが決っていたみたいです。
意識自体がぼんやりしてきている上、もう両目を開けることができず、耳もはっきりとは聞こえていないみたいで、私が呼びかけてもあまり反応はありません。
だけど、身体を触ってやり、マッサージや、いつもしていた手遊びなんかをしてやると、ちゃんと解るみたい。
今の状態なら、こうやって意識があって、手足を動かすことができることは奇跡に近い状態らしいです。
本当にあーちゃんは強いなぁと思うと同時に、悔しくて悔しくてたまりません。

あーちゃんが今から10年後にこの世界に生まれてきていたら、助かっていたかもしれません。
10年なんて、あっという間。
だけど、きっと、治らなくてもいいから、今、生まれてきたかったんだなぁと思います。
現代科学ではどうにもしようがない病気になるという運命をもって生まれてきてしまったということが、あーちゃんの不運だけど、だけどきっとあーちゃんは病気がわかる前の7ヶ月間、そして闘病生活が始まってからの1年間、嬉しいことも楽しいことも、気持ちいいこともたくさんあったし、今こうやって家族に囲まれて毎日をゆっくり過ごすことができて、良かったと思ってるんじゃないのかなと思います。
じゃなかったら、さっさと意識を放棄してお空に帰ってしまってると思います。
こうやって、最後の最後まで、意識を保って、ニコニコと笑ったり、泣いてみたり、手足を動かしたり、神様が「そろそろ帰っておいで」とお声を掛けてくれているところを、「もう少し、もう少しだけ、、」と先延ばしにすることはないと思うんです。
だから、あーちゃんの気持ちに少しでも沿えるように、少しでも楽しく気持ちよく毎日過ごせるようにしたいです。

再発が解ってから今日でちょうど2ヶ月。
あっという間でした。
言葉にならないくらい辛くて悲しいです。
だけど、こんなふうに思って自分を納得させるしかありません。
何かあった時は、こちらで報告します。
1日でもその日が遅くなること、祈っててください。