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2005年12月04日

妹の記憶

かーる4歳1ヶ月と半分、あーちゃんが大好き。病院に来る度あーちゃんの手を握って優しく話しかけたり、持ってきたおもちゃを貸してあげたり。道端できれいなお花をみつけたら、お父さんとお母さんとあーちゃんにって、必ず3本つんで帰る。かーるは、4人は永遠に4人であり続けると信じているんだろう。いつもあーちゃん早く元気になって、一緒に遊びたいなぁって無邪気に話してくれる。

8月半ば、あーちゃんの化学療法が終了した段階で、旦那と2人でできるだけかーるがショックを受けないよう、かつ理解できるようにあーちゃんの状態の説明をした。だけど4歳前後にはわからないよね。。数ヶ月前には一緒に楽しく遊んでいたかわいい妹がもう起き上がることもないだなんて。親の私達だって理解したくないことなんだから…。かーるはあーちゃんがずっとベッドで寝ているのは、「病院のベッドだから」と思っていたみたいで、以前あーちゃんを抱っこして私のベッドに連れてきた時、かーるは大はしゃぎであーちゃんにはいはいさせようとした。わかんないのが普通だよね…。

かーるにはあーちゃんのことを覚えていて欲しいねと、旦那と話をした。このままあーちゃんのことがかーるの記憶からすっぽり抜けてしまうのだけは避けたい。できればかーるにもあーちゃんがいなくなってしまうことの悲しさや寂しさを少しでも感じて欲しいと思う。そしてあーちゃんと一緒に過ごした日々のことをおぼろげながらも一生覚えていて欲しい。だけど、小さい時の記憶は虚ろだからね。かーるが今どのくらいあーちゃんのことを認識しているかは分からないけど、あーちゃんとお別れする時、できればかーるに「死」というものはどういうものなのかを感じて欲しい。死は、大人でもいざ対面するとなるととても苦しいものだけど、分からないなりに薄々と感じて欲しい。そしてあーちゃんのこと、ずっとずっとずっと覚えていて欲しい。こんなに仲のいい兄妹なんだから…。


投稿者 yuriko : 2005年12月04日 07:55

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コメント

我が家の娘は同じ年頃のお友達と比べても死への概念が少し乏しいと思います。でも、一方で風景や会話に関する記憶は正確は豊富です。たぶん、私もそうでした。そのときにわからなくても、記憶が残ることで、大切な思い出を抱いていられると思います。
遅れましたが、あーちゃん、2歳のお誕生日おめでとう。

投稿者 でーる : 2005年12月04日 19:24

私からも遅くなりましたが、あーちゃん、2歳のお誕生日おめでとう。

うちの娘は、息子が亡くなったとき1歳3ヶ月だったから、覚えていられるはずもないんだけど、部屋に写真は飾ってあるし、ご飯は息子にもあげるし、おもちゃも息子の分を買ってあげてるので(それがいいのかどうかわからないけど)、形は変わってもいつも家族一緒です。結構前の話だけど「かいくん、かくれてるの〜」と娘が息子のことを話したときは心臓が飛び出るかと思いました。

投稿者 AT : 2005年12月05日 12:28

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